FMEAのRPN(リスク優先数)とは?計算式と評価の注意点
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作業の前には、必ず電源を遮断し、社内の安全手順(ロックアウト・タグアウトなど)に従ってください。この記事は一般的な情報です。機器ごとの正式な手順や仕様は、取扱説明書とメーカーの案内を優先してください。
FMEAでは、故障モードごとのリスクを整理し、どの対策を先に検討するかを決めます。よく使われるリスク優先数(RPN)は、重大度・発生度・検出度の評価点を掛け合わせる簡易的な指標です。
RPNの計算式
RPN = 重大度(S)× 発生度(O)× 検出度(D)
各項目を1〜10点で評価する尺度を採用し、重大度8、発生度4、検出度5とした例では、8 × 4 × 5 = 160です。FMEAリスク優先数計算ツールで積を計算できます。
3つの評価点をチームで定義する
重大度は故障が起きた際の影響、発生度は故障の起きやすさ、検出度は影響が表面化する前に見つけにくい度合いを評価する考え方です。点数が高いほどリスクが高いのか、検出しにくいのかなど、採点表の意味をチームで共有します。
同じ「5点」でも担当者により解釈が違うと、比較がぶれます。評価尺度、根拠となるデータ、対象工程を記録し、複数人で確認します。発生度は不具合履歴、検出度は点検や検査の実績など、利用できる根拠を添えると見直しやすくなります。
RPNの大小だけで安全判断しない
掛け算の結果が同じでも、重大度・発生度・検出度の組み合わせは異なります。重大度が非常に高い故障モードは、発生度が低くRPNが小さく見えても、別途リスクを検討すべき場合があります。
また、尺度が順序評価である場合、積の差を精密な確率差のように扱うことはできません。RPNは対策候補を整理する手掛かりとして使い、社内の安全・品質リスク基準や法令対応を置き換えるものではありません。
対策後は評価根拠を残す
対策を決めたら、担当者、期限、実施内容を記録し、完了後に発生度や検出度などを再評価します。採点を下げることそのものが目標にならないよう、故障モードを抑えた事実や点検による検出能力の変化を確認してください。
故障履歴を整理する場合はMTBF・MTTRの解説、保全計画の実行状況は計画保全実施率も参考になります。
よくある質問
RPNはいくつ以上なら対策が必要ですか?
全ての業種・設備に共通する一律の境界値はありません。社内の評価基準を定め、重大度が高い項目をRPNにかかわらず確認するルールも設けます。
対策後はどの点数を下げますか?
実際に変化した要素だけを再評価します。発生原因を除いたなら発生度、検査で早期発見できるようにしたなら検出度など、根拠とともに変更します。
参照したマニュアル
- 保全屋の備忘録「FMEAリスク優先数計算」の入力条件・計算式。採点基準および対策要否は各事業所のFMEA・リスク管理基準に従ってください。
よくある質問
RPNはいくつ以上なら対策が必要ですか?
一律の境界値はありません。社内基準を定め、重大度が高い項目は別途確認してください。